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「われ敗れたり コンピュータ棋戦のすべてを語る」 [読書メモ2012]

「われ敗れたり コンピュータ棋戦のすべてを語る」 米長邦雄 2012/02
われ敗れたり―コンピュータ棋戦のすべてを語る
 著者は日本将棋連盟会長。 2012/1/14の「ボンクラーズ」との対戦「第一回将棋電王戦」の詳細を語る本。

 2007年3月に「ボナンザ」対渡辺明が対戦し渡辺竜王が勝利した。2010年10月「あから2010」対清水女流王将の対戦ではコンピュータ側が勝った。
 米長会長は男子トッププロの羽生が対戦するなら7億円の対局料と発表した。コンピュータとの対局となれば1年掛けて研究し対策を立てる必要があるという。1年間無収入でタイトルも返上し、特殊な(人間には通用しない)訓練を積まなければ成らない。これが7億円と言うわけだ。コンピュータ対策に特化すると翌年から対人で昔通りに打てなくなる可能性もある。そこで引退棋士の登場というわけだ。
 米長の対戦したボンクラーズはボナンザを改良したものだ。米長は68歳。60歳で引退し、ここ8年は会長職を行っている。復帰のためのトレーニングは「詰め将棋を解く」だそうだ。2011年10月にPCを購入し、ボンクラーズをセッティングしてもらって、対局までに150局くらいは打ったそうだ。ボンクラーズ作者の伊藤さんは富士通の関連会社から本社社員になり、社を挙げての対局となった。PC版のボンクラーズは1秒170万手くらいの読みだという。
 本対局のボンクラーズは2.8kWの電力制限でサーバーブレード6枚(1枚当り6コアのCPU2個)となり、1秒で1800万手を読む。このレベルになると読みの数が100万手でも1億手でも大差がない。読み勝負になったら人間は勝てない。勝機があるのは序盤の形勢判断のアルゴリズムが未熟なところだ。ボンクラーズは膨大な過去対局の棋譜を元に作られているので、定石でない打ち方をしないと勝てない。入玉というプロではあまり見ない状況まで持ち込むと大体勝てると述べている。
 結局米長はミスともいえる1手があり負けるのだが、対コンピュータでは対人と違う特殊な技能が必要と分かる一戦だった。
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